「愛情の裏返し」の意味

好きだからこそ、相手に冷たくしてしまう。愛情があるからこそ、相手のことを思って厳しく当たってしまう。そんな経験がある人は決して少なくないでしょう。また、今まで好きだった人がいつの間にか自分に対してつらく当たって来るようになったことはありませんか?

 

「これって、私のことが嫌いになったのかな?それとも、これは愛情の裏返しなのかな?」そんな不安に駆られたことがある人もいるのではないでしょうか。「愛情の裏返し」これは愛を求める私たちにとって、一度は向き合わなければならないテーマです。

 

今回はこの愛情の裏返しについて深く追求していきたいと思います。この記事が愛に悩んでいる人にとって少しでも助けになれば幸いです。また、少し長い記事になりますが、最後にはこの「愛情の裏返し」に困っているあなたに解決のための魔法の言葉をプレゼントしますので、最後までお付き合いください。

愛情の裏返し意味

さて、愛情の裏返しとは何でしょう。本来であれば、人は愛している人には優しくしたり、尊敬したりするものですが、時に複雑な感情から愛している人に対してひどいことをしてしまうことがあります。

 

この「本当は愛しているのにひどいことをしてしまう」ことをさして「愛情の裏返し」といいます。愛情の裏返しが大変なのはひどいことをしている側はほとんどの場合「無意識である」という点です。愛情の裏返しはお互いにとって不幸な結果を招いてしまいます。

 

ひどいことをされている側は当然、徐々にひどいことをしている人を嫌いになっていってしまいますし、ひどいことをしている側にとっては、本当は大好きな相手から徐々に嫌われてしまうのです。

 

では、どうしてこのようなことが起こってしまうのでしょうか。心理学ではこの愛情の裏返しのことを「ストローク」「承認欲求」、そして「エゴ(自我の押し付け)」という概念で説明しています。

愛情の裏返しの心理~「かまってほしい」という気持ち~

愛情の裏返しの大部分は心理学における「ストローク」という概念で説明されます。このストロークという言葉は、「存在の承認欲求」と訳されるのですが、これは正直ちょっと分かりづらい。

 

英語のストロークを日本語に「なでる」という意味です。つまり、ストロークとは簡単に言うと「かまってあげること」であるといえるでしょう。

 

人は誰でもこの「かまってほしい」という気持ちを持っています。誰にもかまってもらえないと、寂しさで胸がいっぱいになってしまうからです。特に小さな子供の時にはこのストロークがとても大切です。

 

子供は母親からたくさんのストロークをもらうことで健やかに育っていきます。子供はストロークが欲しくてほしくてたまらないのです。反対に、このストロークが十分にもらえないまま育ってしまった子供は大人になってもストロークを欲しがり続けます。これが、後々に「愛情の裏返し」に発展するのです。

 

「ストロークをもらう」事の反対は「無視されること」です。人は、無視をされるぐらいであれば、たとえ厄介者だと思われてもいいから、自分のことをかまってもらいたいと考えます。マザーテレサは愛情の反対は無関心であると言いました。私たちは愛する人から無関心でいられることに耐えられないのです。

 

そして、この考え方が「愛情の裏返し」に発展していきます。

 

二つのストローク

このストローク(かまってあげること)は二種類に分かれます。1つ目が相手のために何を何かをすること。これがはプラスのストロークと呼ばれるものです。子供が「僕いい子でしょう?ほめてほめて!」というときはこのプラスのストロークを欲しているのです。

 

例えば、相手に喜んでもらいたいとプレゼントをしてみたり、ほめたり、料理をしてあげたりなど、相手の喜ぶことをしてあげること。これは、愛情そのものといえるでしょう。この時、彼はプラスのストロークを欲しがっていると考えられます。

 

しかし、人はプラスのストロークがもらえないとき、つまり、相手に喜んでもらえないときには、別の方法でかまってもらおうとします。それは、相手に「怒ってもらう」ことです。相手から「怒ってもらうこと」はマイナスのストロークと呼ばれます。

 

たとえネガティブな感情であったとしても、人は「かまってほしい」と思うものなのです。愛する人から無視されるぐらいであれば、まだ怒ってもらうほうがましだ。と考えてしまうものなのです。このマイナスのストロークが愛情の裏返しの第一の理由です。

 

からかうのも、愛情の裏返し?

例えば、小学生ぐらいの男の子が、好きな女の子の筆箱を取り上げたとしましょう。彼女は困りながらも「ちょっとやめてよ!」とその男の子に注意した(マイナスのストロークをだした)とします。この時、男の子は「あ、女の子がかまってくれた」と心理的に満たされるのです。

 

また、「かわいさ余って憎さ百倍」という言葉もあります。これもマイナスのストロークを欲している状態であると考えられるでしょう。これは、次のような心理状態であるといえます。

 

今まで好きだった人がもしかしたら私に関心を持たなくなるのではないか?→この人に無視されるぐらいなら、嫌がることをしてでも「かまってもらった」ほうがまだ百倍ましだ!

 

この心理状態の根底にあるのは「さみしさ」です。どうでもいい人からは、特にマイナスのストロークが欲しいわけでも何でもないので、憎しみも生まれません。

 

しかし、自分のかわいがっていた人が自分の思い通りにならないときは「なんでもいいからかまってほしい!」とマイナスのストロークを欲しがります。「怒られてもいいからかまってほしい」これは、やられている側からするとたまったものではありませんよね。

 

基本的に、良好な人間関係を維持したいときにはこんなことをされて注意をしないわけにはいきませんが、注意をすれば あいては自分のことを「かまってくれた」と思って嫌がらせを続ける可能性があります。

 

無視をすればおさまる関係であればそれでよいのかもしれませんが、相手が逆上してしまう恐れもあります。この状態を解決するためには、最後にご紹介する魔法の言葉がとても有効です。

 

承認欲求からくる「愛情の裏返し」

続いて、「承認欲求」からくる愛情の裏返しについてみていきましょう。承認欲求とは簡単に言うと「私のことを受け入れて欲しい」という思いのことです。広い意味でストロークも承認欲求の一つと考えることもできますが、ここでは分けて考えていきたいと思います。

 

先ほどもご説明したとおり、承認欲求とは「私のことを受け入れて欲しい」という気持ちですが、もう少し掘り下げてみるとなかなか根の深い欲求であるということが分かります。愛情の裏返しをする人が持つ承認欲求は単純に「受け入れて欲しい」というだけではありません。

 

この人たちは「(こんなにダメな)私のことを受け入れてほしい。(そして、受け入れたことを態度で示してほしい)」という欲求を持っています。これは、愛情の裏返しをする人が、自分自身が愛されているということに自信を持てないでいる証拠です。

 

どんなことがあっても自分が愛されていること を証明するために、わざわざ「ダメな自分」を演じて、その「ダメな自分」を相手がちゃんと愛してくれるかを試しているのです。

愛情の裏返しをする男性

これは、子どものころに母親から愛情をもらえなかった男性によく見られる傾向があります。例えば、普通に暮らしていくこともできるはずなのに、同棲を始めた途端パチンコや競馬を始めたり、今まで普通にだったのに急にふてくされるようになったりなどはこの「承認欲求の現れ」としてみてもよいでしょう。

 

本来母親から受け取るべき愛情を恋人に求めてしまったがゆえにこのような「愛情の裏返し」ともいえる行動に出てしまうのです。承認欲求を求めるパートナーに対しては、じっくりと時間をかけて付き合うことが大切です。

 

あなたの愛情が相手の心を満たしたとき、あなたは相手にとってかけがえのない存在になるでしょう。承認欲求からくる「愛情の裏返し」はちょうど、童話の「カエルの王子様」のようなものです。

 

彼は、今までずっと「愛情を感じられない」という魔法にかかっていたのです。今はカエルに見えてしまう王子様でも、あなたがしっかりと向き合うことで、彼は立派な王子様になることでしょう。

 

しかし、注意をしなければならないのはDVに走ってしまう男性です。DVに走ってしまう男性はこの「承認欲求」が強いか、次でご紹介する「エゴ」が強いかのどちらかです。特にパートナーに対して「ごめん」と誤っているのに暴力を繰り返してしまう男性はこの「承認欲求」であるといえるでしょう。

 

自分でも、なぜDVに走るかわからない

自分でも、なぜ暴力ふるってしまうのかがわからない。暴力をふるった後に、反省はするけれども、暴力を止めることができない。これは、典型的な承認欲求の現れです。DVの男性は暴力をふるうたびに心の中で「こんなDVをふるう僕でも、愛してくれるのか?」と問いかけているのです。

 

しかし、暴力をふるう男性のことをそのまま承認してはいけません。もし彼が反省をしているのであれば、「あなたのことは愛しているけれど、暴力は受け入れられない」という態度をとるようにしてください。

 

もうすでに暴力を受けている人は、これから態度を変えるのはかなり難しいかもしれませんが、今、何かを変えなければこのまま今の環境がずっと続くだけです。あなたがつらい思いをしているのであれば、しっかりとそれを伝えることが大切です。

 

特に、DVに走る男性はDVをした罪悪感からか時にとても優しい態度をとることがあります。そして、それに気を許してこの関係を続けてしまう女性も多いのです。「本当の彼は、こんなにやさしいんだ、そのうちきっとDVをやめてくれる」「私の愛情が足りないから、彼はDVに走るんだ」と彼に優しく接し続ける事があります。

 

確かに彼は本当は優しい人なのでしょう。そして、彼に愛情が足りていないことも本当なのでしょう。しかし、だからと言ってあなたが傷ついてよいわけはありません。もしも彼のDVが止まらないのであれば、早々に彼のもとから卒業したほうが良いでしょう。

 

彼は、彼なりの成長の過程で愛情を獲得していくはずです。そのことを信じて、彼のもとから離れることが、あなたと彼の幸せの近道になります。

 

愛情の裏返しは「エゴ」

最後に愛情の裏返しの代表になるのが「エゴ」です。これは「愛情の意味」のページでも紹介していますが、愛する者に対する執着の一つであるといえます。最も厄介な物であるといえるでしょう。

 

このエゴによる愛情の裏返しは嫌なことをされる側から見ると正直言って「ありがた迷惑」なのです。エゴによる「愛情の裏返し」の特徴は嫌なことをする側の人が発する「あなたのためを思って」というセリフです。

 

このエゴによる「愛情の裏返し」は本当に「相手のことを思って」してしまうなのです。例えば、「”相手のことを思って” 相手の服装を厳しくチェックしたり」「”相手のことを思って”相手の言動に注意をしたり」。

 

まるで、親が子供と接するように~~をしなさい、~~はしてはいけません。というのがこのエゴによる「愛情の裏返し」の特徴です。ですが、エゴによる「愛情の裏返し」は突きつけてしまえばその人がパートナーを思い通りにしたいだけ。

 

できることなら、うまく付き合っていきたいものです。

 

かれのエゴとうまく付き合うポイントはあなた自身がいつも楽しそうにしておくことです。彼はあなたの不安に付け込んでエゴを押し付けてきます。ですので、あなたがいつも楽しそうにしておけば、彼があなたに不安を抱くこともなくなり、嫌なことをすることもなくなります。

 

また、DVをしてしまう男性の一部も、このエゴを原因にしていることがあります。「お前のためを思って、おれは~~してやっているんだ!」というタイプがこれに当たりますが、ある大学の調査によればこれも魔法の言葉をかければ7割型解消されたそうです。

 

「愛情の裏返し」を解消する魔法の言葉

さて、今まで見てきたように愛情の裏返しには大きく3つの原因があることが分かりました。この原因はどれも相手が無自覚に持っている心理から生じるものですから、彼自身も本当は愛情の裏返し状態を望んでいるわけではありません。

 

簡単に言うと、「愛情の裏返し」を解消するためには、彼に今の状態を自覚させてあげればよいのです。そして彼に「愛情の裏返し」状態を自覚してもらう言葉は次の言葉です。

「こんなことするなんて、あなたらしくないね」

冷静になって、彼にこの言葉をかけてあげてください。もう少し強く言う必要があれば、「あなたらしくない」の後に「調子悪いの?」と付け加えたり「何かあったの?」と聞いてあげたりするのも有効です。

 

ここでポイントは、あくまで感情的にならないことです。もし、これで対応が変わらないのであれば、匿名で結構ですので、コメント欄にコメントをください。あなたの悩み解消をお手伝いさせていただきます。

長い記事を最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。あなたの恋愛がうまくいくことを心から願っております。

※愛のことについて知りたい方はこちらの記事「愛って何?愛の意味に迫る」も読んでみてください。