モラハラとは?その意味と対策7選

最近よく耳にする“モラハラ” 。

家庭や職場など、場所関係なく起こりうる事でもあり、会話の中にも登場するような身近な言葉になりつつありますが、モラハラのほんとうの意味について知っている人はそれほどいません。

 

では、モラハラとは一体どういう意味なのでしょうか。今回はモラハラの意味と、モラハラの特徴やその対策などについてまとめました。

 

モラハラの意味

まず、言葉の定義からみてみましょう。まず、モラハラとは“モラル・ハラスメント”の略で、フランスの、マリー=フランス・イルゴイエンヌ博士によって提唱された言葉です。

 

マリー博士によれば、モラハラとは「言葉や態度で相手の人格を繰り返し執拗に傷つけ、その恐怖や苦痛によって相手を支配し、思い通りに操る暴力のこと」と定義されています。

 

モラハラは、肉体的な暴力ではなく、精神的な暴力で相手を傷つけるので、表面化しにくいものです。そして、加害者となる人と被害者になる人にも特徴があり、加害者は周囲の人には「感じの良い人」と思われている事が多く、被害者となる人は相手を怒らせないように気を使い、萎縮し、自分が悪いと思ってしまう傾向があるので、更に問題は表には出にくくなり、深刻化していきます。

加害者の特徴

モラハラの加害者になる人は自己愛が強く、自尊心が高く、自分が常識であるので、善悪の判定者のようにふるまい、自分が優れた人物である印象を与えようとします。他人の欠点を騒ぎ立てることで自分を正当化し、責任は他人に押し付け、それに対して罪悪感は持ちません。

 

立派な言葉を使いますが、実際の生活は言うほど立派ではなく、恩着せがましいが恩を着せられるのは拒み、周囲の人への要求はとても高く、言っている事が前と今と矛盾していても何も気にならない、などの傾向もあります。

 

被害者の特徴

被害者になる人は、真面目で几帳面な人、常に周りの空気を読み、配慮し、自分の意見より相手に合わせる、我慢強く頼まれると断れない人が多く、責められたら自分が謝り、罪悪感を持ちやすい等の傾向があります。また、孤独で依存心の強い人や、嫌われる事を極端に恐れる人も被害者になりやすいようです。

 

加害者も被害者も、育ってきた環境による事も多いようです。自分もそのように育ってきたので、自分の振る舞いを疑問に思わないのです。

 

モラハラの具体例

では、モラハラとされるものには具体的にどういうものがあるのでしょうか。いくつか例を挙げてみます。

・馬鹿にしたように肩をすくめるなどの態度をとる。

・出身や国籍をからかう。

・なぐるぞ、などと脅す。

・屈辱に感じる仕事をさせる。

・失敗させるようにしむける。

・相手の意見は全て否定する。

・情報を与えない。

・自分の欲しいものは買うが、相手の好きなものは買わせない。

・気に入らない事は全て相手のせいにする。

・ささいなミスも大げさに、責める。

・専門用語などの難しい言葉を多用し、説得力を持たせようとする。

 

これらの特徴が見られたらモラハラであると判断できるでしょう。

 

モラハラは、様々な状況で起こり得る事ですが、職場や家庭でのケースがやはり一番多いようです。例を見ても、職場や家庭でのいじめとも言えるのではないでしょうか。職場でも夫婦間でも、モラハラをする相手との関係を解消するのも簡単ではないですね。

 

ところで、職場では“パワハラ”と言うのも耳にしますが、パワハラとモラハラの違いは立場関係にあります。パワハラは上司が部下に、上下関係を利用して嫌がらせをすることで、モラハラは対等の立場でも起こります。しかし、その内容は同じ場合も多々あります。

 

モラハラが原因で 離婚

芸能人夫婦でも、モラハラが原因で離婚した例があるように、モラハラは離婚原因として増えています。

 

 結婚してから束縛というよりは支配に近くなっていき、些細な事でも妻に対して文句を言うようになった。女はこうあるべき、という理想を押し付け、家の事は妻がやって当たり前だから感謝はしないが、俺が稼いできたお金のおかげで暮らせているんだから感謝しろと言う。

しばらくはこういうものなんだと我慢していたが、友人と話したりすると夫の異常さに我慢ができなくなってきて離婚した。

 

 自分への文句や暴言は我慢していたが、子供の人間性まで否定するような事を言われた時に離婚を決意した。

 

これらのケースで驚いてしまうのが、このような夫に離婚を切り出した時に、「俺は愛している」などと言ってのけることです。モラハラをしている本人はモラハラをしている自覚はありません。

「あなたの行為はモラハラだ」と言ったところでまず否定されるでしょう。

 

モラハラを受けている人も、我慢しているのに「もしかしたら私が悪いのかな?」などと思ってしまって、また我慢の日々に戻ってしまわないように、疑問に思って辛くなったら一度弁護士に相談してみるといいかもしれません。

 

モラハラ 見極めるには?

結婚してからモラハラで悩まないように、モラハラ男を見極める方法はないのでしょうか。モラハラ夫の可能性を秘めている人には、付き合っている段階でもその要素が見え隠れしているようです。ここでは、モラハラを見極めるためのポイントをみてましょう。

 

・店員さんなどへの態度が大きい。言葉遣いが荒い。

・意見ではなく批判が多い。

・人の事は笑うが、自分が笑われるのは許せない。

・「普通は○○~」が口癖。

・友達が少ない。一人もいない事も。

・外面が異常に良い。

・「俺は仕事ができる。」「すごいことをしている」などの自慢が多い。

・自分より”すごい“人を素直に認めない。

 

これらの特徴がある人はモラハラをしてしまう傾向があります。恋は盲目ということもありますが、こういう要素が見えても気づかずに結婚してしまうのは危険なことかもしれません。

 

どれだけ親しい恋人だとしても、結婚する前までは、恋人は“そとづら”を向ける対象なのです。よそ行きの表情を浮かべていた恋人も、結婚した瞬間からパートナーは身内になってしまいます。

 

モラハラの片鱗を見せていた彼氏が店員さんへ向けていた偉そうな態度や、あらゆるものへの批判などがすべて自分に向けられることになります。そう思うとゾッとしてしまいます。結婚を視野に入れている相手がいるなら、こういう要素を見逃さないように気を付けたいものです。

 

モラハラ への対策

結婚するまで相手がモラハラわからなかった。最近になってやっと、夫の言動はモラハラだった。と気づく人も多いでしょう。そうなってしまった時の、モラハラに対しての対策を7つあげます。

 

まず逃げる

もし、モラハラをしてくる相手が距離を置けるような関係の場合は、まず逃げるのが最善です。

全く縁を切る事は難しくても関わりを最低限にして、距離をおくようにします。

 

堂々と接する

相手が夫のような、関わりを持たないのが難しい時は、堂々とした態度で接します。

 

スタンスを明確にする

YES/NOをハッキリさせて、あいまいにしたり、オドオドしないようにします。

嫌なものは嫌、としっかり目を見て言います。

 

第三者的に話す

意見されるのを嫌うので、何か意見したいときは「○○で読んだけど」などと第三者の意見として話すようにします。

 

感謝する

たまに相手を称賛し、感謝の言葉を口にします。

 

質問する

相手の意見を違うと思っても、否定の言葉は口にせず、まずは受け入れてから質問で返す。

 

疑問形で返す

何か意見を求められた時には、断定的な言い方はさけ、疑問形で返す。

 

大事なのは、「こいつは自分の言いなりになる」と思えばモラハラはどんどんエスカレートしていくので、いつも謝っていたり、相手に合わせてばかりにしないという事です。時には無視をするなど、嫌なんだという事を態度で示すようにして支配されないようにしましょう。

 

モラハラ夫は変えられない。

とても残念なのは、対策と言ってもモラハラをしてくる相手を変えることはできないという事です。もう少し時間が経てばモラハラも無くなるはず、環境が変わればモラハラがなくなるはず、などと期待しても、エスカレートすることはあっても無くなることはないそうです。

 

なので、“モラハラをしてくる相手と縁を切る”という選択肢がない場合は、モラハラを助長させないように、上手くコントロールすることが重要です。そして、モラハラをされるのは自分が悪いからだ、と思うのは決してしないでください。

 

もしわからなくなったら、周りの人に相談したり、言われた事を書きだしたりして、客観視してみるのも、対策を考えるヒントになると思います。